[ART] バスキア展@バービカンの感想と雑念
ロンドンのBarbican Centreで1月末まで開催されている、バスキア展「Basquiat
Boom for Real」に行ってきました。イギリスで開催されるバスキアの展示としては過去最大級なんだそう。
↑会場内は撮影NGだったので、入場の際に貰ったミニカタログ...
アートに疎い私は、バスキアについて、UTの人&アンディーウォーホルと仲良い人というくらいの知識しか持ち合わせていない、THE ミーハー。その昔デザインがカッコ良いからという理由だけで、Tシャツ買って着ていました。(今もUTでコレクションあるんですね...スウェットシャツが可愛い!)
落書き風?な、グラフィティのアーティスト、という認識しかなかったのですが、超マルチタレントなんですね。ポエムも書くし、友達とヒップホップのグループつくってレコード制作してるし、映画にも出演して、音楽が大好きで、3000枚以上のJazzとブルースのレコードコレクション持っているし、テレビと映画も大好きで、大体いつもテレビのスクリーンの前で絵を書いているし、記号論とかめちゃくちゃ本読んでいるし。とにかく興味がある事の全てを吸収して、吐き出しながらあらゆる形で、自分作品に落としていっているという感じ。
↑バスキアが実際に主役を演じているのインディ映画「Downtown 81」
会場の一階には、2m以上のキャンバスの作品の数々が壁一面にディスプレイされいて、彼の溢れるばかりのパッションが肌にビシビシ。2階は、彼のキャリアのターニングポイントなった、イベントやウォーホルとの出会い、ニューヨークとアメリカの社会情勢、黒人としてのアイデンティティなど、テーマごとに展示され、アートの展示というより、バスキアという人の生き様をキュレートした空間になっておりました。
↑会場レイアウト - 雰囲気だけでもどうぞ
あまりの情報量とバスキアの熱量の高さに、作品を観ている途中で頭が痛くなリました。美術館で集中するといつもそうなるんですけど、私だけでしょうか...。
サブカルチャー・シーンの背景にある、アートと音楽とファッション(とドラッグ)。音楽のイベントがあって、有名なクラブやスタジオがあって、様々な人が出入りするコミュニティがあって、世の中の権力者や政治に反骨心持ちながら、皮肉ったり、疑問を投げかけたり、自分のアイデンティティを主張したり。
↑ウォーホル関連の映画ではFactory girlが好き。こういう女の子に惹かれちゃいます。
キラキラしつつも、危なげで、コミュニティの中で有名になってやる!という、ハングリー精神には、憧れるけど、布団の中でぬくぬくするのも好きという矛盾を抱える私は、同じ時代にニューヨークにいたとしても、このコミュニティには掠りもしなかったろうなぁ。
open.spotify.com↑イベント主催者が作成したバスキアが影響を受けた曲のPlaylist 良いアイディア<3
だからこそ、色んな音楽シーンやサブカルチャーをネットで見つけて、アクセスできる現代は、自分みたいな凡人が一番恩恵を受けているとしみじみ思うのです。
テクノロジーの神様ありがとう。
会場に行けないバスキアファンには、本企画展の公式ブックがオススメです :)